急須だから味わえる!

お茶をおいしくいれるコツ

急須だから味わえる!お茶をおいしくいれるコツ

ペットボトルやティーバッグなど、いつでも手軽に飲めるお茶が普及したことで、最近は急須を持たない人も増えているそうです。
茶殻を捨てたり洗い物をする手間はかかりますが、急須でいれたばかりのお茶には格別の味わいがあります。急須を使っている人もそうでない人も、コツを覚えておいしいお茶をいれてみませんか。温かいお茶が、毎日の暮らしを豊かにしてくれるはずです。
今回は、急須でお茶をおいしくいれるコツを伊藤園のティーテイスターがご紹介します!

※ここでご説明する「お茶」は、緑茶のことであり、具体的ないれ方などは「煎茶」を例に取り上げています。

堀 貴浩

伊藤園 通信販売部
ティーテイスター2級

堀 貴浩

ティーテイスターとは、伊藤園社員がお茶に関する高い知識を持ち、啓発活動が行えるよう実施している社内資格。厚生労働省にも認定されています。

ひと手間で変わる!
急須でおいしいお茶をいれよう!

お茶の種類によっていれ方は異なりますが、次の4つのポイントを守ることで本来のおいしさが引き出せます。

4つのポイント
(2人分 煎茶の場合)

4つのポイント

中でも「お湯の温度」はいれるお茶の種類によって大きく異なります。
例えば煎茶の場合、80度くらいまで湯冷まししたお湯で30秒ほど浸出させて味わいを引き出します。
一方、玉露は約50〜60度のお湯でじっくりと濃厚な旨みを引き出し、香りが特長のほうじ茶や玄米茶は、熱湯(約95度)でさっと香りを立たせます。

急須を使ったお茶のいれ方 基本編
(2人分 煎茶の場合)

急須に茶葉を入れる

1 急須に茶葉を入れる

2人分の茶葉4g(ティースプーン2杯)を急須に入れる。

お湯を湯飲みに入れて冷ます

2 お湯を湯飲みに入れて冷ます

1人分100㎖のお湯を、2つの湯飲みそれぞれに注ぎ、煎茶の適温である80度になるまで湯冷ましをする。

簡単に湯冷ましするには...

簡単に湯冷しするには...

煎茶をいれる際のお湯の適温は80 度。お湯の温度が高いときは、湯飲みにお湯を注ぎ、湯冷まししてから使いましょう。

急須にお湯を入れる

3 急須にお湯を入れる

適温の80度まで湯冷まししたお湯を急須に注ぐ。

30秒待ってまわし注ぐ

4 30秒待ってまわし注ぐ

浸出時間の目安である30秒間待ってから、濃さが均一になるよう交互にまわし注ぐ。

最後の1滴まで注ぎ切る

5 最後の1滴まで注ぎ切る

まわし注いだら、急須を垂直に立てて最後の1滴まで注ぎ切る。

ワンポイント 2煎目も楽しむために!

注ぎ口に茶こしのある急須の場合、側面をポンッとたたくと茶葉が急須の中央に戻り、2 煎目も浸出しやすくなります。

ワンポイント 2煎目も楽しむために!

基本を覚えたら応用編!好みのいれ方を見つけよう

4つのポイントを守っていれたお茶はいかがでしたか?
自分好みでなかったときは、アレンジしてみましょう。基本のいれ方を知っていれば、好みに合わせて調整できます。
濃さを変えたいときは、浸出時間を調整します。目安として、濃いときは10秒短く、薄いときは10秒長くしてみてください。
それでも薄い場合は茶葉を1.5倍に増やしてみましょう。また、渋みが気になるときは、湯冷ましを少し長めにして、お湯の温度を下げてみましょう。低温でいれることで、渋みや苦みの成分の浸出が抑えられます。
こうして味の調整までできるのは、急須でいれるお茶ならではの楽しみ方です。好みのお茶になるまで、いろいろ試してみてください。

好みが見つかるアレンジ方法

好みが見つかるアレンジ方法
少しずつ変えてみてぜひ、お好みのいれ方を見つけてください。

実はそれ、おいしさを損なっているかも!?
お茶のいれ方で、やりがちな習慣

1熱湯で入れる

温度が高いとカテキンの渋みが強くなります

煎茶の場合、熱湯を急須に注ぐと、渋みや苦みの成分であるカテキンやカフェインが過剰に溶け出して、渋くて苦いお茶になってしまいます。お茶の種類によって適温が異なるので、事前に確認しましょう。

お湯の温度で成分量(味)が変わる!?

カテキンは80度以上の高温で溶け出すため、低温ではアミノ酸の旨みのほうが強く、高温になるほど渋みが強くなります。

2急須をぐるぐるまわす

旨みだけでなく、雑味も出てバランスの悪い味に

煎茶の場合、熱湯を急須に注ぐと、渋みや苦みの成分であるカテキンやカフェインが過剰に溶け出して、渋くて苦いお茶になってしまいます。お茶の種類によって適温が異なるので、事前に確認しましょう。

急須

3お茶を一気に注ぐ

濃さが均等にならず、
味も薄いものと濃いものに

複数の湯飲みに注ぐときは、1 つずつ一気に注いでしまうと、お茶の濃さが均等になりません。少しずつ、湯飲みを往復しながら注ぐ「まわし注ぎ」をすると、濃さが均等になります。

湯飲み

4お茶が残った状態で2煎目をいれる

苦みや渋みが出るので、注ぎ切ることが大切!

1煎目のお茶が残っていると、茶葉から苦みや渋みの成分が出てしまい、2 煎目がおいしくなりません。
1煎目のときに、最後の1滴まで注ぎ切っておくことが大切です。

知っておきたい お茶のQ&A

Qおいしいお茶がいれやすい急須は?

急須

茶葉がお湯にしっかりと浸り、対流によって茶葉が動いたり広がったりしやすい形状の急須がおすすめです。小さいカゴ網の茶こしは茶葉が広がりにくいため、できれば付いていないものを選ぶとよいでしょう。右のイラストのように急須の壁面に付いた平網タイプの茶こしなら、深蒸し煎茶のように細かい茶葉でも目詰まりしにくく、注ぎやすいというメリットもあります。

Qお茶を入れるのに適した水は?

一般的に軟水が良いとされます。日本の水道水はほぼ軟水なので使えますが、カルキ臭がする場合があるので、事前にしっかり沸騰させましょう。市販の水を使う際は、硬水のものもあるため、ボトルに表記された硬度が100㎎ /ℓ未満の水を目安に選んでください。

Qお茶の正しい保存法は?

お茶は、光・酸素・湿度・高温・移り香に弱いため、開封後は茶筒やジッパー付きの袋などに入れてしっかりと密閉し、冷暗所で保存しましょう。品質の低下を防ぐことができます。また、冷蔵庫に入れると結露して茶葉が傷む可能性があるので、開封後の保存は避けましょう。

冷暗所に保存