突然足がつる「こむら返り」。
毎日の生活習慣で予防しよう!
出沢明PEDクリニック 理事長
出沢明(でざわ・あきら)
千葉大学医学部卒業。国立横浜東病院整形外科医長、千葉市療育センター通園センター所長、帝京大学溝口病院整形外科教授、副院長補佐などを歴任。2014年に「出沢明 PEDクリニック」を開院し、PED(経皮的椎間板ヘルニア内視鏡下摘出手術)の第一人者として多くの患者を救う。メディアへの出演のほか、こむら返りに関する著書や記事も多数。
就寝中に足がつり、あまりの痛さに起きてしまったということはないでしょうか。
冬になると増える「こむら返り」の原因と対策を整形外科医の出沢明先生に伺いました。
なぜ、足がつるの?
こむら返りの原因にはミネラルや水分不足、冷えによる血行不良などが関連しています。
また、加齢による筋肉量の低下や、過度な運動で筋肉が疲労していた場合も、こむら返りが起こりやすくなります。
こむら返りは、どうして起こるの?
筋肉が異常に収縮して、痛みを伴って痙攣(けいれん)するこむら返り。ふくらはぎによく起こるので「こむら(腓=ふくらはぎ)返り」という名前がついていますが、足の裏や足の指、脇腹、首、腕などでも起こります。
筋肉には筋肉の「長さ」と「張り」を感知する2つのセンサーがあり、伸びすぎたり縮みすぎたりするのを防いでいます。ところが、後者のセンサーの働きが低下すると、こむら返りが起こりやすくなります。機能低下の原因はいくつかありますが、代表的なものはミネラル不足や水分不足、冷えによる血行不良など。加齢による筋肉量の低下も原因のひとつです。
就寝時にこむら返りが起こることが多いのは、寝ている間に汗をかいて脱水に近い状態になったり、ほとんど動かないために血流が滞りがちになったりするからです。特に冬は、冷えによる血流低下でさらにリスクが高まります。
痛みがあっても心配無用。ゆっくり伸ばすのがコツ
こむら返りが起こったときは、こむら返りが起きたほうの足を前に伸ばして座り、片手で足のつま先をつかんでひざ裏をゆっくり伸ばします。縮んでいる筋肉を伸ばすようにし、グイッ、グイッと何度も伸ばすのではなく、じわじわとゆっくり伸ばすようにするのがポイントです。その際、なるべく力を抜くよう意識してください。手が届かない場合はタオルを使うのがおすすめです。また、水分不足解消のため水を飲むのも効果的。就寝時に枕元にタオルと水を置いておくと安心です。
予防としては就寝前にストレッチをしたり水を飲んだりするのが効果的。また、毎日の食事ではカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを含む食品を意識して摂るようにしましょう。
こむら返りは肉離れと違って筋肉の損傷は起きていません。適切な対策を行えば回数は減っていくので、まずは生活の中でできることから実践してみてください。
こむら返りを防ぐ生活習慣
-
ストレッチ
日頃から、ふくらはぎやアキレス腱を伸ばすストレッチをしておくと、こむら返りの予防につながります。
高さ30〜50cmのイスか台に片脚を乗せる。
-
もう一方の脚のひざ裏、ふくらはぎ、アキレス腱の筋肉を伸ばす。
-
-
マッサージ
血流の促進と筋肉の疲労を取るため、就寝前にふくらはぎのマッサージを習慣づけましょう。マッサージの前に入浴するとより効果的です。
-
ミネラルと水分の補給
大豆製品や乳製品、ナッツ類、海藻類、魚介類を食べることで、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルを補うことができます。こまめな水分補給も心がけて。
-


伊藤園お客様相談室(0800-100-1100)へ