ずっと動ける体でいるために!
今から始める腰痛対策
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今から始める腰痛対策
教えてくれたのは、この先生
徳島大学副学長・徳島大学病院病院長
医学部運動機能外科学(整形外科)教授
西良浩一(さいりょう・こういち)先生
腰痛治療のスペシャリストとして数々のトップアスリートの治療を担当。全国から患者が訪れる名医として知られる。テレビ出演のほか、監修本は『つらい腰痛がす~っと消える! 1分腰ゆるめストレッチ』(KADOKAWA)など多数。
腰が痛いけど、病院に行くほどでもない……。そんな悩みを抱えていませんか? 腰痛の原因と対策について、腰痛治療のスペシャリスト・西良浩一先生に伺いました。
硬くなっている胸椎や股関節に比べて、腰椎は簡単に動かせるため、日常の動作で腰椎ばかり使ってしまい、負担が集中。それが腰痛の原因となっています。
腰痛の改善には筋トレよりも、
まずストレッチ
日本の腰痛患者は約3000万人以上と言われています。病院での治療が必要な人は、そのうちの15%程度(※)。残りの多くは、痛みを抱えながら「病院に行くほどではない」と思っている人たちです。その結果、やがて深刻な症状へと進行してしまうケースが後を絶ちません。
なぜ、これほど腰痛を抱える人が多いのでしょうか。
腰痛の多くは、腰への負担の蓄積によって起こります。体が硬い人は、胸椎や股関節が動かないため、腰だけで体全体の動きを補おうとして負担が集中します。そのため、腰痛の改善には、胸椎と股関節を中心に体をほぐすことが大切です。柔軟に動かせるようになると、腰への負担は大幅に軽減できます。
腰痛対策というと、腹筋や背筋を鍛えることをイメージする人も多いかもしれませんが、柔軟性が低い状態で鍛えても体全体が硬く、腰しか動かせない状態は続きます。
まずは、ストレッチで胸椎と股関節を柔らかくすることから始めましょう。
※参考資料:厚生労働省「令和4年国民生活基礎調査」、日本整形外科学会・日本腰痛学会「腰痛診療ガイドライン」
座ったまま、
すきま時間でできる!
腰痛対策
胸椎のストレッチ
イスに座って、胸の前でひじから手を平行に重ね、太ももを動かさずに、顔と胸を左右にひねる。これを5往復、朝晩2回、行いましょう。
ひねるときに、太ももが動いたら、腰椎を使っている証拠。胸椎を使うことが目的なので、最初はひねる範囲が狭くても気にせずに続けることが大切です。
股関節のストレッチ
イスに浅く腰かけ、両手を腰に当てる。耳、肩、腰が一直線になるように姿勢を正し、片方のかかとを床につけてつま先を上げる。


口から息をゆっくり吐きながら、上半身を6秒かけて前に倒す。鼻から息を吸いながら4秒かけて元の姿勢に戻る。これを左右3セットずつ繰り返しましょう。

胸椎と股関節のストレッチで腰への負担を少なく
今回ご紹介したのは、胸椎をひねるストレッチと、股関節の周辺の筋肉を伸ばすストレッチです。
胸椎のストレッチは、胸椎が使えているかどうかのチェックにもなります。太ももを動かさないように体をひねってみると、思ったより動かないことに驚かれるかもしれません。それほど、普段は腰を使ってしまっているのです。
また、股関節のストレッチでは、太ももの裏を伸ばすことで、股関節を動かしやすくします。股関節そのものを動かす運動よりも、可動性を高める点で効果的です。
これらのストレッチは、毎日取り組むことで柔軟性が上がっていきます。胸椎と股関節が柔軟になった後に、腹筋と背筋を鍛えると、腰だけでなく体全体の安定性につながります。
痛みは、異常を伝える体からのサインです。多くの人は、このサインを無視して腰に負担のかかる悪い姿勢や動作を繰り返し、ぎっくり腰や椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)などを引き起こしてしまいます。自分の体が発したサインを大切に、早めに対策を立てることで健康な腰を保ちましょう。
先生からのアドバイス
人生100年、腰を使い続けるなら、日頃から腰に負担をかけないように、胸椎と股関節を柔らかくしてくださいね。



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