ドキドキしたり、声がうわずったり…
緊張した心と体のほぐし方
ドキドキしたり、声がうわずったり…
緊張した心と体のほぐし方
教えてくれたのは、この先生
医療法人和楽会
赤坂クリニック 理事長
貝谷久宣(かいや・ひさのぶ)先生
京都府立医科大学客員教授。岐阜大学医学部病院教授。NPO法人不安・抑うつ臨床研究会代表。東京マインドフルネスセンター名誉センター長。1993 年よりパニック症や不安症治療の先駆けとなる専門クリニックを開院。テレビ出演も多数。
人前に出たときや大事な場面で、緊張しすぎて困ったことはありませんか?
そんなときに自分でできる対処法を、精神科医の貝谷久宣先生に伺いました。
緊張するのは、身を守るための自然な反応
人前に出ると緊張してうまく話せない、大事な場面で実力が発揮できない、そんな悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。
そもそも、なぜ人は緊張するのでしょう。人間には、“戦い”の交感神経と“休養”の副交感神経、2つの神経があります。人前に出るときは、自分を守るために交感神経が優位になり、心臓が活発に動き、血液の流れも良くなります。このように緊張状態になるのは、本来、身を守るための自然な反応なのです。
ところが、現代社会では「失敗できない」「相手にどう思われるだろう」と不安になり、恐怖心から過度な緊張に陥ってしまう人もいます。
緊張すると、声が出にくくなったり、手足が震えたり。また、ベタベタした汗が出て困るという人や、顔が赤くなる、または血の気が引いて青くなる人も。これらの症状が出ると「緊張していることを知られたくない」という思いから、さらに緊張して、人前に出ることが苦手になってしまいます。
とはいえ、試験や面接、会議にプレゼン、人前での挨拶など、緊張する場面はたくさんあります。 そんなときのために、リラックスする方法を覚えておきましょう。副交感神経を優位に働かせて緊張をほぐす
緊張をほぐすには、副交感神経を優位に働かせることが大切。セルフケアとして患者さんにおすすめしているのが、「首のストレッチ」「呼吸法」「ツボ押し」の3つです。
以下で詳しいやり方を紹介しています。
また、緊張しやすい人は、マイナス思考をプラス思考へ転換することも大切です。「失敗したらどうしよう」と心配するのではなく、「失敗もいい経験になる」とポジティブに考えると、過度な緊張を防ぎやすくなります。一方、適度な緊張は能力を発揮するために必要な場合もあります。緊張と上手につきあいながら、コントロールしていきましょう。
緊張した心と体を
ほぐすセルフケア
首のストレッチ
首の左右にある頸動脈と並走する副交感神経が刺激され、副交感神経が優位に切り替わりやすくなります。

首の左右にある頸動脈を
引っ張るイメージで、
ゆっくり大きく
3回くらい回しましょう。
呼吸法
鼻で吸って口で吐く一般的なやり方ではなく、鼻呼吸で行います。
下の図のような姿勢で行うと、無理なく自然に腹式呼吸ができ、心も体もゆるみます。

イスに座って頭の幅くらいに脚を開き、バンザイするように両手を上げて、鼻から空気を体に入れます。この姿勢で行うと自然に腹式呼吸ができます。


鼻から空気を出しながら、頭がひざの間に入るまで上半身を前に倒し、30秒くらいかけてゆっくりと空気を出し続けます。これを3回繰り返しましょう。
ツボ押し

合谷、内関、神門の順に
3回ずつ押しましょう。
左右の手をそれぞれ行います。
先生からのアドバイス
私も毎日呼吸法を行っています。
鼻呼吸は脳にも良いことが
研究でわかってきていますので、
ぜひ取り組んでみてください。




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